① “かぜ”とは咳、鼻水,発熱などの症状を
示す呼吸器系の感染症の事です。かぜ
の原因の90%は呼吸器系のウイルスで、
約230種類以上知られています。
インフルエンザ、RS、ヒトメタ
=ニューモ、コロナウイルス等はお聞き
になった事があるかもしれません。
インフルエンザウイルスに対しては
抗ウイルス薬がありますが他のウイルス
に対しては今の所、効く薬はありま
せん。“かぜ”ウイルスは感染後3-7日
すると体内の免疫により中和され
解熱し症状は落ち着いてきます。
② 発熱が続いたり、ゼイゼイが治まらず
低酸素状態が続くと(RSウイルス等の
場合がそうなのですが)気道粘膜の防御
機構が破綻して細菌感染が起き合併症が
発生します。肺炎、気管支炎、中耳炎、
副鼻腔炎等がこれに当たります。初めは
”かぜ”でも合併症は起こり得るので、
少しでも怪しかったらしっかり診察と
検査を受け、重症度を評価する必要が
あります。
③ ”かぜ”と紛らわしいのが春や秋に多い
気象病(気候病)です。天候、気圧、
黄砂等に影響され“かぜ”と同じような
症状を示します。但し発熱は微熱程度
です。抗アレルギー剤や去痰剤が効く
のですが風邪よりも症状は長く続く
印象です。