乳児ボツリヌス症はボツリヌスの芽胞を摂取することによって起こる病気で、特に6ヵ月未満の乳児に多く見られます。症状としては便秘、筋力低下、呼吸困難等があり、重症化すると致命的になる事があります。死亡率は1~3%です。
  
  ボツリヌス菌は自然界に広く存在しています。主として土の中に存在しているので 色々な食品の原材料に付着している可能性があります。
ボツリヌス菌は乾燥や熱に強い芽胞を作ります。この芽胞がミツバチの体に付着し チミツの中に混入する可能性がある です。
 
  1歳未満の乳児では腸内細菌叢がまだ十分発達していないので、芽胞が腸管内で増殖し毒素(=ボツリヌストキシンと言い神経麻痺をおこします)を産生します。
  乳児が1歳以上になっていれば、腸内細菌叢が整ってくるので、
ボツリヌス菌は増殖できません。従ってボツリヌス症の心配は無いとされています。
(尚、ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く死滅させるには120度Cで4分以上の加熱が必要です。)
 
 
2)乳児ボツリヌス症の症状
 
 1歳未満でハチミツを食べさせてしまった場合
  ハチミツを食べたからと言ってすべての乳児が発症する訳ではありません。症状が無ければ経過を観察する事になります。
潜伏期間は3~30日と長いので、ハチミツを摂取した日付を覚えていて下さい。
   a)5日以上続く便秘 b)泣き声が弱い、哺乳不良
  c)筋緊張低下、首のすわりが悪くなる、
           よだれが多くなる
  d)呼吸が緩徐になり、苦しそうになる
    
4)治療
       ①重症化した場合は呼吸管理や輸液が必要になります
  ②ヒトボツリヌス免疫グロブリン(BabyBIG)の静脈注
          射を行って毒素を中和させ症状の進行を抑えます。
5)予防
  ①1歳未満の乳児にハチミツを与えない。
  ②黒糖、コーンシロップ、自家製野菜ジュースも同様に
          避ける。