マイコプラズマ肺炎の起炎菌は肺炎マイコプラズマ菌です。
1)感染様式:人から人へ飛沫感染で広まります。発症年齢
は8-9歳が多く学校等で集団生活している環境で
広まります。
潜伏期間は1-3週くらいで、季節的には秋から冬に
かけて多いのが特徴です。
2)症状:喉の痛み、鼻水、発熱、咳、痰、喘息のある場合は
喘息の悪化が認められます。
3)診断
⓵抗原検査 測定時間15分程度
②Lamp法を用いて 遺伝子を検出。測定時間は40分間。
③抗体検査法は初診時における確定診断には不向きと
考えられています (2012厚労省治療指針)
4)治療薬
①マクロライド(クラリス、アジスロマイシン、
エリスロマイシン等)が
第一選択薬ですが、最近はマクロライドが効かない
耐性菌が増えています。
②オゼックス
③ミノマイシン
当院では抗原検査法或いはLamp法で診断していますが、
Lamp法で耐性菌である事が判明している場合は
オゼックスから開始します。
これで効きが悪い場合ミノマイシンを使用します。