気管支炎や肺炎を起こすウイルスの1種です。
1~3歳の乳幼児で流行する事が多いのですが、
大人でも感染します。
10歳位までにほぼ全員が感染すると考えられて
います。乳幼児や高齢者では重症化する事があり
注意が必要です。
1回の感染で十分な抗体ができる訳ではなく何回
か感染した後、免疫ができます。
潜伏期は3~6日。飛沫感染(咳、くしゃみ等)で
感染が拡大します。
診断:迅速診断キットを用い10分程度で診断
できます。
症状:①咳
②鼻水(1週間程度続きます)
③発熱(解熱するまで4~5日かかります)
④喘鳴
⑤呼吸困難(重症化した場合、気管
支炎や肺炎を起こすことがあります)
⑥中耳炎(発熱が続き、機嫌が悪くなると
中耳炎を起こす事があります)
治療:抗ウイルス薬はありません。
水分の摂取と、保温と安静に留意しま
しょう。気道をクリアに保つため鼻吸引、
去痰剤や抗アレルギー剤が有効です。
中耳炎を起こしている場合は抗菌剤が必要
です。 喘鳴がある場合はステロイド吸入が
有効で、 RSV感染症や小児喘息と基本的に
同じ治療が有効と考えています。
さらに重症化した場合は入院が必要です。